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女性の方は化粧(メイク)をしたまま働けるのか気になりますよね?
結論から言えば、食品工場で化粧(メイク)をした状態で働くことは工場によって異なります。化粧は問題ないと判断する工場もあれば、化粧は止めてくださいと厳しいルールを決めている工場もあります。
この記事では、化粧がダメな理由や香りの強い香水・芳香剤がダメな理由についても解説します。
私は食品工場で17年間勤務した経験があり、現場作業員から管理者になって工場のルールを指導してきました。その経験から女性従業員が気にしている化粧について解説します。
この記事を読めば、食品工場の化粧に関するルール、化粧をしたまま働けない理由がわかります。
食品工場でメイクをしたまま働けるのか?
食品工場では、化粧をしてはいけない工場と、薄化粧であればしても良い工場があります。
化粧や厚化粧をしてはいけない理由として、異物混入(別名:コンタミネーション、通称:コンタミ)の観点から化粧をしてはいけないと工場独自でルールに定めているからです。
私の勤めていた食品工場では、薄化粧はしても良いが「厚化粧」や「つけまつげ」など、作業中に外れたり、汗によって食材に混入したりする恐れのある化粧は禁止していました。
やはりコンタミが起こると、製造したロットすべてを確認し、状況によっては全回収するリスクがありますからね。
万が一、メディアやSNSで誤った情報が拡散されると、会社の信用問題になり、風評被害にあいます。また、回収量が多ければ、回収費用やコンタミ対策費用などで、莫大な金額がかかり、最悪の場合は倒産に追い込まれる可能性もあります。
さすがにここまでは実際の面接時や入社後のルール説明で解説しません。しかし、最悪の場合このようなリスクがあることは覚えておきましょう。
食品工場のルールとは
食品工場のルールには作業だけでなく、身だしなみや衛生面の厳しいルールを設けています。理由として、コンタミや細菌の混入・付着を未然に防ぐためです。
食品工場のルールは次の法律に基づいて、工場独自のルールを定めます。
- 食品衛生法
- 食品安全基本法
- 食品の製造過程の管理の高度化に関する臨時措置法(HACCP支援法)
- 流通食品への毒物の混入等の防止に関する特別措置法
- 食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン) など
主に食品衛生法が基準となり、2021年6月からはHACCPが義務化されています。
HACCPとは、Hazard Analysis and Critical Control Pointの頭文字を取った略で、食品などに携わる事業者自らが食中毒や異物混入などの危害要因(ハザード)を把握し、原材料の入荷から製造、出荷、納品に至る中で発生しうる危害要因を除去または低減させることで製品管理の安全性を確保することを目的とした衛生管理の方法です。
また、HACCPは国連の国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関である食品規格(コーデックス)委員会から発表され、各国に採用を推奨している国際的に認められたものです。
(参考:厚生労働省 HACCP(ハサップ))
日本は諸外国に比べてHACCPの導入率が低く、遅れをとっているのが現状です。そのため、日本でも国を挙げて推進に取り組むために食品衛生法の改正により、HACCPを義務化しています。
少し難しい解説をしましたが、食品工場は上記の法律に基づいて、社内のルールを決めていることは知っておきましょう。
また、ルールに違反すると経営者または責任者、状況によっては作業従事者も刑罰の対象になります。そのため、責任者は「ルールを厳守してください!」と厳しく指導しています。
食品工場で気をつける身だしなみ
先程の法律では化粧に関する定めはありません。しかし、厚生労働省が定めた「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)」によれば、以下のような内容が記載されています。
- 食品を取り扱う人は、衛生的な服装、帽子、マスクを着用して、作業場内に入るときは専用の履物に履き替えること
- 汚染区域(トイレなど)に入るときは、そのまま入らないこと
- 指輪などの装飾品や腕時計、ヘアピン、安全ピンなどを食品取扱施設に持ち込まないこと
- 常に爪は短く切り、マニュキュアなどはつけないこと
- 作業中には、手や食品を取り扱う器具で髪、鼻、口、耳に触れないこと
- 作業中にタンや唾(つば)を吐かないこと
- 食品取扱区域での喫煙、飲食はしないこと
- 保護されていない食品の上でくしゃみ、咳(せき)をしないこと
- 所定の場所以外で着替え、喫煙、飲食などは行わないこと
ガイドラインでも化粧については定められていません。そのため、工場が法律やガイドラインをどのように解釈するかによって、工場独自のルールに差が生じます。
厳しいルールを定めている工場では、化粧は「汗をかいたときや、顔がかゆくて手が触れたあとに、食材や製造機器、容器などに触れると化粧の成分が付着して不衛生だ」と考えれば、化粧はしないでくださいと決めるでしょう。
一方、化粧を許可している工場では「もし、顔に手が触れた場合は、必ず手袋を交換するか、手洗いと消毒を行ってください」と注意喚起して衛生管理を徹底します。
結論、化粧は食材や製造機器を汚染する要因になるため、自己管理で衛生面に配慮してくださいという工場もあれば、工場として衛生上問題が起こる要因はすべて排除したいと考える工場もあります。
どちらの工場を選択しても、従業員の素顔が見たいという理由ではなく、あくまでも衛生上の観点から化粧の有無は決めているので、工場のルールには従ってください。
香水や香りの強い柔軟剤はいいの?
香水や香りの強い柔軟剤は食品工場では敬遠されます。なぜなら、香水や香りの強い柔軟剤が周囲に漂うと、食材や調理中の香りが判別できないからです。
女性に限らず男性でも香水をつけている人が面接に来られます。その時点で、面接官は「この人は香水をつけているな?」という目で面接をします。悪気があるわけではなのですが、臭いに敏感なんですよね、
また、ご家庭で洗濯されるときの柔軟剤も、香りの強いものは基本的に食品工場では敬遠されます。
例えば、ご家庭で調理をする際に嗅覚を使わずに料理ができますか?
「レシピ本の配合通りに調味料などを入れたから、味見をしなくても大丈夫」と言われる方以外は、まずは香りを嗅いでから味見をするはずです。また、味見の際には鼻が詰まっていると味覚も狂います。
食品工場も同じです。中には味覚センサーなどの専用機械を用いている工場もあるかもしれませんが、それは稀です。ほとんどの工場では作業員が味見して、レシピと誤差がないか、いつもと同じ味を再現できているかなどを確かめます。
実際に私も過去に、柔軟剤の香りが強い従業員に注意したことがあります。「洗濯をしてもらっているお母さんには大変申し訳ないが、香りの弱い柔軟剤に変更してもらってくれ。もしダメなら、汗臭い方がマシだ」と。
言われた本人は、少し気分を害していましたが、後日香りが弱くなっていました。
特に女性は香りには敏感なので、香水や香りの強い柔軟剤を使われる方がいますが、作業現場では強い香りはご法度です。
食品工場で香水や消臭剤をつける場合、帰宅前であれば全く問題ありません。その良い例が、帰宅後の更衣室です。香水や消臭剤の香りが充満して、更衣室の前を通るだけでも香りが苦手な私は気分が悪くなった経験があります。
帰宅時の香水はどこの工場もうるさく言わないと思うので、その点は安心してください。ただし、出社時の香水や香りの強い柔軟剤は止めましょう。
まとめ:【女性必見!】食品工場では化粧(メイク)をしたまま働けるのか?
今回は、食品工場では化粧(メイク)をしたまま働けるのかという内容で解説しました。
化粧について法律やガイドラインでは定められていませんが、異物混入や細菌汚染の観点から厚化粧やつけまつげなどは避けましょう。また、香水や香りの強い柔軟剤は食材や商品の香りが判別できないので避けることをおすすめします。
さらに、コンタクトは異物混入の原因になるからメガネに変更するよう指示される工場もあるので注意してください。
結論、化粧はしてよいのか、してはいけないのか、食品工場によってルールが異なります。そのため、気になる方は面接時や担当者に問い合わせて聞くことをおすすめします。
たとえ聞いたからと言って、採用には何の影響もないので安心してくださいね。


